カムサハムニダ イ・スヒョン | ||||||||||||||||||||||||||||||||
イ・スヒョンに捧げる鎮魂歌 韓国語版、日本語版を収録した三浦久の心のメッセージ。 |
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昨年一月二十六日、東京のJR山手線新大久保駅で、線路に落ちた男性を助けようとして命を落とした韓国からの留学生、イ・スヒョンさんにささげる鎮魂歌「カムサハムニダ、イ・スヒョン」(ありがとう、イ・スヒョンの意)を作詞作曲した辰野町今村のフォークシンガー三浦久さん(五六)が十四日、韓国の高麗大学で開かれたイ・スヒョンさんの追悼コンサートに沼かれ、ハングル語訳したこの歌を演奏。聴衆に感銘を与え、韓国KBSテレビでも放映された。十五日にはこの歌のCDも出来上がり、三浦さんは二十四日(金)に釜山のイ・スヒョンさんの実家を訪問。両親にCDを贈り、墓参をする予定でいる。三浦さんは、新大久保駅の事故のニュースで、イ・スヒョンさんたちの勇気と優しさに感動しながらも、なかなか歌にできないでいた。 事故から約三カ月たった四月二十一日、新大久保駅のプラットホームに立ち、ひっきりなしに通過する電車の音を聞くうちに、胸に押し寄せた「すべてが目まぐるしく過ぎていくこの世の中にあって、このことだけは忘れてはいけない−」という思いが一番の歌詞になり、「カムサハムニダ、イ・スヒョン/ 君の優しさと勇気に/ ぼくたちは君のことを忘れないよ・・」で締めくくる歌が出来上がった。 この歌がコンサートで発表されると、その反響は大きく、「ハングル語に翻訳して韓国の人たちにきいてもらったらどうか」という話が持ち上がった。 三浦さんが、信州豊南短大に勤務していた時の知人の紹介で、信州大学でハングル語を教えているヨン・ジンスクさんに翻訳してもらい、レコーディングしたが、これが切っ掛けとなり、今回の高麗大学での追悼コンサートに招かれた。 三浦さんは「当初はイ・スヒョンさんの両親に会って翻訳した歌を差し上げることが目的だった。彼は日本と韓国の架け橋になりたいという夢を抱いていた。ある意味で彼は、新大久保駅での悲しい出来事を通して、両国の間に大きな橋を架けたと言えるかもしれない。しかし、その橋を維持し、さらに堅ろうなものにするのは、残された者たちの仕事である。日本と韓国が互いに尊敬と親しみの念を抱いて接することのできる隣人になれるように、民間レベルでの交流がますます盛んになることを願っている。特に両国の若い人たちが彼の夢を受け継いでくれることを願い、僕の歌がその一助になることができるのならば、それ以上の喜びはない」と話している。 「カムサハムニダ、イ・スヒョン」のCDは諏訪、伊那の平安堂、辰野町のほたる書房で扱っている。 =たつの新聞 2002年5月18日(土) より |
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update 19 May, 2002 | ||||||||||||||||||||||||||||||||
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